ちょっと三ツ峠山、行ってくる!(中編)
山に登るということ
「ヤマノススメ聖地巡礼」を名目に三ツ峠山登山に挑戦。しかし傾斜は山道らしく急なのに、延々と続く舗装路。
体力をすり減らして駅から歩くこと1時間半、ようやく登山口に着きました!
▲第1ポイント。最初の広場にある史跡「達磨石」。大日如来を意味するアークという梵字が彫られています。
▲国立公園の看板。一度、舗装路に合流しますが、すぐまた山道へ戻ります。
帰りに道を間違えないようにしなくっちゃ。
▲なかなか良く整備が行き届いた登山道です。おかげで、とても歩きやすい!
三ツ峠は全体的に昔から人がよく入っている豊かな里山…という雰囲気です。
標高が低い部分はアカマツ林。材木や燃料にしていたのかな~という感じです。
▲この山、キノコがたくさん生えています。これは…テングタケかな?毒キノコです。
▲第2ポイント「大曲り」。確かに山というより自然公園という感じで、ベンチが多い。
▲おや…何だか美味しそうな赤い実が…。ヤマボウシです。
ここでちょっと一休み。お腹が空いてきたので、補給、補給っと。
登山の場合は「行動食」って言うみたいです。ハンガーノックにならないためには、早め早めの補給が大事…って、こんな所まで本当にロングライドと同じなんだなあ。ハンガーノックなんて言葉が出てくるスポーツ、自転車と登山とマラソンぐらいです。
山が本気を出す「馬返し」
さて、ここから少しだけ登ると…
「馬返し」というのは、あちこちの登山道にある地名なのですが、これは「道が険しくなるので乗ってきた馬を返す場所」。つまるところ、この地名が出てきたら「この先、道が険しくなるから覚悟すべし」ということです。
どのぐらい険しくなるかというと…
いや~、いよいよ登山道っぽくなってきましたねっ!!!
「なんで、山だとそんなに元気なの?」と言われることが多いtakhinoですが、やっぱりこれぐらいの方が張り合いがあるって言うか…。元が山の子なので普段からこんな場所が遊び場だった…は言い過ぎですけど。まあ元々、山が好きな性分なんでしょうね。
▲とは言え、さすがにこれはちょっと…アニメより酷い事になってる…。
心拍数を上げすぎないように、一歩ずつゆっくり登ります。
▲そんな斜度を平然と登っていく、ここなちゃん。
巷で「ここなさん」「天狗」「山の神」と呼ばれる由縁が垣間見えますね…!
そりゃあ、確かに体が軽いとパワー・ウェイト・レシオ的に有利なんでしょうけど…!
それにしたって、この体力はちょっと異常…!
▲時々、動物の糞を見かけます。大きさ的にテン…でしょうか…?
同じ物を何度か見かけました。ここら辺に縄張りがあるようです。
▲体力的にはまだ余裕があるのですが、エネルギーの減り方が半端ないです。
大曲りから1時間も経っていないのに、お腹が減ってきました…。
▲不二石の裏手に回ったところで休憩です。行動食を補給しないと…。
それにしても、補給にちょうど良い位置取りです。
このアニメの取材が本当に緻密なんだなと思わされた瞬間でした。
コンビニのミニ羊羹もぐもぐ…っておじいちゃんか!
…と、あおいに突っ込まれそうですが、コンビニ羊羹、すごいんだよ!
こんな小ささで167kcalもあるし、カロリーメイトのようにパサつかないし、潰れにくいし、消化は早いし、補給食・行動食としては超優秀なのです!
ほんのちょっと登るとまた広場に出ました。
▲お地蔵さん。ここが八十八大師の広場。この広場周辺は史跡だらけです。
▲手前が、この山の山岳信仰の開祖「空胎上人の墓」。
登る前に三ツ峠グリーンセンターで聞いていたように、この広場からはスカイツリーが見える…らしいのですが、この日は見えませんでした。霞や曇りなどではなく、樹木が生い茂っていて、周りが見えなかったのです…。残念。
「あの崖」
▲きれいな花…実はヤマトリカブト、猛毒です。花の季節のようで、あちこちに咲いていました。
…などと印象的な危険箇所として描かれているこの場所、どちらかというと土砂崩れ跡。
▲「落ちたら絶対に助からないよね…」というのは確かですけど、実はこの通り。
そこまで「崖」ではありません。
結構道幅が広いので、支柱に寄りかからなければ、滑落の心配はほとんどありません。どちらかというと転石・落石の方が怖い。
ただし、この場所はアニメより支柱がひん曲がっているなど取材時より状態が悪くなっているようです。
そのうえ他の方がこれより前に聖地巡礼した記録と見比べて定点観測しても、支柱が倒れるなど登山道の状態は明らかに悪化の一途をたどっているのが見て取れます。
▲コンクリート部分から考えても、土砂の流出が続いている模様。
つまり今はそれなりに安全ですが、雨が降った後などは再び土砂崩れが起きやすい、と予測できます。
注意するに越したことはない場所です。
▲三ツ峠山は水が豊富。あちこちに湧き水があります。
屏風岩
▲ロッククライミングのメッカ、屏風岩。
▲この日もかなりの数のクライマーが岩壁に取り付いていました。
邪魔にならないように、下にいる人に軽く会釈だけして通り抜けます。
▲それにしても凄まじい断崖絶壁…。
さあ、ここを抜ければもうすぐ山頂です。
(つづく)takhino.hatenablog.com
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