投げっぱなし日記

イラストとか、自転車とか、まったりゆるゆる。

ちょっと谷川岳、行ってくる!(前編)

再び山へ

前回の三ツ峠山行で気をよくしたtakhino。しかし登山熱は冷めやらず…。

なにしろ、この機会にと揃えた登山装備。このままシーズンオフで眠らせるのはもったいない。山が冬になる前に、もう一カ所ぐらい登っておきたい所です。
三ツ峠の時から比べると、だんだん気温も下がってきて、秋めいてきました。というか、今年は寒くなるのが例年より早め。…これは、紅葉のチャンスでは…?

よし、ちょっと高い山に行こう!行き先は…谷川岳

谷川岳へ!

それではいざ、谷川岳へ!と決めていた10月4日(土)。ちょうど紅葉も良い感じ…だったのですが、なんと台風が接近。一応直撃するのは月曜日になりそうだったのですが、念のために予定を延期しました。
ところが1週間後、再び台風が迫っている…!またしても延期かと思ったのですが、台風の足が予想より遅いので10月11日(土)に決行することにしました。これ以上先延ばしにすると紅葉終わってしまいそうですし…。

ところが前日までが慌ただしく、ろくな準備ができない状態。当日朝に最終確認がずれ込んでしまい、始発電車を逃してしまいました。この時は、始発を逃しても多少の遅れですむだろうと思っていたのですが…これが大きな誤算の始まりでした。


今回は新しいザックを投入。karrimorのリッジ40、カリマーブルーに一目惚れ。とは言え、見た目だけじゃなく、きちんと担いでフィーリングはチェックした上での選択です。

谷川岳のある土合駅は人呼んで「日本一のモグラ駅」。駅のホームが地下にあり、そこから改札までがすでに軽く登山状態、ということで期待が高鳴ります…が。

あれ…?普通に地上のホームに着いてしまった…。臨時列車だったから地下には止まらない…のかなあ…。
しかし、三つ峠駅の時の寂しさと比べて、この降車人数…さすが日本百名山は違います。


2本目の電車なのですが、すでにこの時点で始発から1時間半の遅れ。まさかここまで電車の本数が少ないとは…。


まあ、今回は簡単な天神尾根コースなので、そこまでの難易度では…と油断していると足元をすくわれます。コース自体は簡単でも、谷川岳は中央分水嶺渋峠のある草津白根山と同じく、天候の変化が激しい場所なのです。というか、そもそも渋峠とは直線距離で25kmしか離れていなかったりします。


登山ポストは土合駅と、この先のロープウェー乗り場にもありました。今回はここで書きます。


さて、土合駅を出発。登山口までは歩きです。


谷川岳慰霊碑。実は死者数世界ワースト記録を持つ山だったりします。それもエベレストの死者200人程度に対し、谷川岳の死者は800人超とぶっちぎり。
もっとも、そのほとんどが一ノ倉沢という大岩壁でのクライミングに挑んだ人々によるもの。ただ、天候変化の激しさからの気象遭難もそれなりの数あるらしいので気は抜けません。今年もすでに3人も亡くなられているようで、まさに「魔の山」。


それにしても、谷川岳に向かう車のこの大渋滞…。ちょっと先が不安です。


谷川岳ベースプラザ。ロープウェー乗り場はここにあります。何だかすっかりお腹が空いてしまったので、ここで一度補給することにしました。


もう11時30分…予定より2時間遅れに拡大…。

まずはロープウェーで天神平へ。

ここは冬場はゲレンデになってる場所っぽい。

向こうに見えている猫の耳みたいな山が谷川岳。こんな風に猫耳みたく2つの山頂がある山を双耳峰と言います。
山はすっかり秋の色。

さらにリフトで天神平からもう一段上にある天神峠へ!

あ、確かにこのリフトは低いしゆっくりなので、あんまり怖くない。

すっかりお昼になってしまいましたが、なぁに、こうしてロープウェーとリフトで登ってしまえば、あとは天神山から谷川岳に向けて尾根筋を移動するだけだから、楽勝楽勝。いくらでもリカバリーできるはず!


…ファッ!?

ちょ、いきなりガレ場、それも下り!?

原作でリフトに乗って天神峠まで来ているので、これが一番楽なコースなのだと思いきや!ていうか、ガイドマップには散策路って書いてあるけど、散策って道じゃないよ!これ完全にゆるふわ詐欺だよ!!!


笹の中を歩きます。道は赤土で、溝になっていて所々ぬかるんでる…。


ようやく、歩きやすい木道のトラバース道に出ました。天神平のロープウェー駅から直接登ってくる道です。こっちの方が絶対楽だった…。

前をゆく年季の入った登山家さん。
「若いから速いでしょう?先にどうぞ。」などとおっしゃいますが、そんな滅相もない。この方、歩幅は小さいのだけれど、段差の少ないルートを見つけるのがとても上手で、休みなく登り続けるため、結果的にかなり速い。しばらく後ろを付いていくことにしました。ルート取りの勉強させてもらおう。

「ここまでどれぐらいかかって登ってきたんだい?」
「1時間位ですー。来るのが遅くなっちゃって。」
「逆に良かったかもしれないよ。朝は渋滞で身動き取れなかったからね。」
…そういうものですか。


子連れも多く、子供たちが元気に駆け上って行きます。
そこに唐突に出現する鎖場!子供たちを容赦なく恐怖に陥れる!!!

難易度が高いわけでも特別危険なわけでもないのですが、切れ落ちて崖になってるので、確かに怖い。三ツ峠山の崩壊地とは違う、正真正銘の崖。
さっきまではしゃいでいた子が「こわくて進めないよぉ~…!」と泣きついています。頑張れ少年。

それにしても、アニメであおい、これ渡れるんですかね…。

まずは最初のチェックポイント「熊穴沢避難小屋に」到着。

休憩はそこそこに、先を急ぎます。

距離的には半分なんですが、本番はこれから…ですよね、きっと。

ここから、ロープと鎖が連続で出てきます。

いや、登りの難易度自体は高くはないんですが…

すれ違い難易度が…人多すぎて列が全く途切れる気配がありません…。
基本登りが優先のはずなんですが、登りやすい位置は下りの人で完全に埋まっています。待っていても埒があかないので、誰も来ない急峻な場所を選んで登ります。体力がどんどん削られてゆく~…。


天狗だ!天狗がいるぞ!とか言いたくなるこの岩が「天狗の留まり場」。
一気に視界が開けます。森林限界超えたんだ…!


空へと続く道。あの稜線まで行けば、休憩できる「肩の小屋」があるはず。そこまで行けば頂上はすぐそこです。

(続く)takhino.hatenablog.com