投げっぱなし日記

イラストとか、自転車とか、まったりゆるゆる。

ちょっと鎌倉行ってくる!(2日目)

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さて、2日目。ここからが本番です。…しかしこの日、良く晴れていて、暑い。
ぐでぐでしながら朝食。


前日、甲府を目指したfeijao氏から「日焼け止めした方がいい。」とのアドバイスをもらい、さっそくコンビニで日焼け止めを購入。
手・足・顔、がっちり塗り固めて出発です。

第3行程:湘南台鎌倉大仏

第3行程は鎌倉大仏まで。ここまで来ていれば、それほど距離はありません。
今回は一度、江の島までまっすぐ南下、そののち海沿いを走りながら大仏を目指します。

駅近くの公園スタート。
前日、湘南台まで南下するのに使ったのと同じ藤沢街道を使っての南下なので、道も広く走りやすい。周りの風景がだんだん海の街っぽくなっていくのが楽しかったです。
唯一大変だったのは、やはり前日と同じく海風。ずっと向かい風なのと、体が温まりきらないのとで25km/h程度しかスピードが上がりませんでした。でも基本下り坂なのでそれほど体にこたえる感じはありません。
ぐんぐん進んで、トンネルを抜けると路面電車の線路が。そしてついに…



海だ…!


takhinoは生まれも育ちも内陸なので、ちょっとこれは感動しました。
少し雲も出てきて、風も涼しい。ここから、海沿いを走ります。この道はロードバイクの人が多いですね。すれ違いざまに挨拶など交わしつつ、カモメと一緒に風を切って走ります。…こ、これ、予想以上に気持ちいい…!


あまりに気持ちよすぎて、気がついたら大仏を通り過ぎていました。


思っていたより江の島から近かった。そして、思っていたより海からも近かった。海から歩いてこれる距離なんですね…知らなかった。
大仏のある高徳寺は入り口に駐輪場があります。ロードバイクで走るときに一番困るのは駐輪場所の確保。ありがたい。



こ、これが噂に聞く鎌倉の大仏…!

「今にもバーナー吹いて飛んでいきそうだなあ…」とTwitterでつぶやいたら、やたら受けていました。

お線香をお供え。

ほんのりレモン味のサイダー。美味しかったです。


ご飯どうしようかな〜と思ったのですが、海の家で食べる、という暴挙に出ました。

サイクルジャージ姿でいると一見ラッシュガードに見える。…が明らかに場違い。うん、知ってる。でもしらす丼が食べたかった。

第4行程:鎌倉大仏〜五反田

さて、鎌倉大仏を見に行く、という最大の目的は達しました。あとは帰るのみ…なのですが、実はこの鎌倉ツーリングにはもう一つの裏テーマが用意されていました。それは…


「1日で100km走る。」


…今までの最高は1日で60km。今回は100kmの大台に乗せたい。そこで帰り道は多摩丘陵を突っ切るのではなく、「東京都心を経由して帰る」という経路を選択しました。ともすると、ただ無茶をしているように見えるかもしれませんが、このルートは横浜・東京という大都市圏を経由して移動するので、コンビニ・病院・自転車店が多く、鉄道網も利用しやすい、という何かトラブルが発生したときの安全面を考慮しての選択でもあります。

そして、ただ走るのも…ということで、ちょっと難所を通ります。鎌倉から横浜への近道でもあります。

まずは鶴岡八幡宮へ。ここはここでちゃんと観光に来たい場所ですが…。ここを右に曲がると…。

良い感じの路地に出ます。古い道なんでしょうね。丘を巻くように坂の道が続いています。カントリーロード。ただ山の中を走るわりには思ったよりもずっと平坦で、この道を切り拓いた先人の知恵*1がうかがえます。そんな道も最後はだんだん坂になり…。

ここからは峠です。鎌倉霊園のそばを通る、100m級の小さな峠道。あとあと調べたところ「朝比奈峠」*2と言うようです。標高は低いけれども、坂はかなり急。これは…思っていたより…。
音を上げそうになるたび「…二之瀬よりは低い!」を合い言葉に頑張りました。…あらかじめ二之瀬峠に行ってて良かった。覚悟が違いました。


傾斜は特に横浜側が凄まじかったです。今回は下りで良かった…と心底思いました。車が多いのでスピードを出して下るわけにも行かず、ブレーキかけっぱなしで時折止まったりと、それはそれで手が疲れましたが。大型車両こそいませんが、交通量はそれなりにあるようです。


下りきると、八景島です。

ようやく一息つけました。シーパラダイス、ここも一度来てみたい場所です。


さて、この辺りで日が傾いてきました。少し急がないと。ここからは首都高湾岸線の下を突き進みます。風が背中を押してくれたこともあってか、40km/hというかなり速いスピードで走れました。無風でこの速度だとすぐへばってしまいそう…。

風に味方され、かなりのペースで横浜に到着!ここからは国道1号線第二京浜を使って五反田へ。…とここでfeijao氏から連絡が。
「二号線を走ることをお勧めする!一号線は起伏がねw」
…2号線…?ここらで五反田方向に向かう2号線というと…(1)環状2号線(2)県道(都道)2号線…どちらかかな。とりあえず迷うのも楽しそうなので、手近な県道2号線に入ってみることに。


ちょっと上り坂のようで、入り口に「綱島街道」と書いてあります。この時点で、少し違和感を感じたのですが、何も考えずに、えいや!と折れ…入ってすぐ、凄まじい坂が始まった時点で間違いに気がつきました。
「…しまった…これ、古道だ…。」
綱島街道」という古めかしい名前付きの道、折れ曲がりつつもまっすぐ北を目指す道の走り方…。まさか…恐らくこれは横浜の台地*3を南北に貫く、鎌倉街道の一角*4!つまりは人と馬のための道、車輪のある乗り物など全く考慮に入れていない!


これは、やばい。


takhino、一応ロード乗りになってまだ1ヶ月経ってないんだよね。
坂バカになるには、まだちょ〜っと早いと思うんだよね。


ここでfeijaoから連絡。どうやら二号線とは地元での通称、国道15号線…つまり第一京浜の事らしい。お互いが別の呼び方を知らなかったわけです。なるほど、これなら分からなくても仕方ない。
よし。ここで道を変えることに。「水道道*5なる道路に出くわします。これは…きっと水を引くための道路、アップダウンはこの道よりはマシなはず…!
…この考え方自体は間違ってはいなかったのですが、甘かった。実は鶴見配水池はその先の山の上にあったのでまた登ることに。お、おかしい…街中なのに峠レベルの坂が連続で…。道ばたの「傾斜10%注意」の標識は旅の疲れが見せたまぼろしだと思いたい…。

…あれ、陸橋になってる*6…いつのまにこんなに高く…。ていうか下を通っているの第二京浜国道1号線)じゃ…?ぼんやり見ている間にもローディーが2人、3人と走って行くのが見える…。
…これだ。これに乗るしかない。


かくして再び第二京浜に復帰することに成功しました。ここまで来れば第一京浜を目指すこともできますが…なに、ここまでの登り方に比べれば、第二京浜のアップダウンごとき、坂のうちに入らんわ。



た、多摩川…!この橋を渡れば…東京…!

なんとか、無事に五反田に到着!


ここまでの今日の走行距離60km。ここから家まで直行すると100kmに少し足りないかも…。

第5行程:都内巡り(レインボーブリッジ〜東京タワー)

ここで、feijaoと合流。都内巡りコースに連れて行ってもらうことに。わーい!

まずは、レインボーブリッジ。何度か渡ってはいるのですが、足下に来るのは初めてです。

左がfeijaoのGIANTのロードバイク。これで昨日、山2つ越えて甲府まで行ってきたらしい。無茶しやがって…。


そして東京タワー。「ここが実は絶好のポイントで…。」

…なんと道の真ん中。横断歩道が青信号のわずか数秒間がチャンス、というシビアさ。穴場にも程がある。
「そろそろ赤だよ〜。」…ほんと一瞬しかない!シャッター2回押すのが限界…!


あとは足下でパシャリ。

「この『工業製品』って感じが良いよねえ…。」同感です。

第6行程:五反田〜家


さて、残すは家まで帰るのみ。でも家に帰るまでが旅行です。
実際、ここから新宿までの山手線沿いはとても車が多く、気をつけないと郊外の道路より危険です。今回走って思ったのは、深夜のタクシーは怖い。とにかくかなりスピードを出して走っており、運転も普通の車より殺気立ってる感じで怖かったです。


ちょっとぼんやりしていたら六本木に行ってしまったのですが、まあそれでも無事、新宿まで来ることができました。この時点で23:40。
まだまだ足は平気なのですが、さすがに集中力が落ち始めています。焦らず速やかに。途中1回コンビニ休憩を挟み、25:00ジャスト。
スタート地点に帰ってきました。

ゴール!

この日の走行距離:120km。
2日間の総走行距離:178km。


手に体重かけすぎていたらしく、足より手が痛くなりました。さすがに次の日からは足が筋肉痛でしたが…w


宿泊あり、観光あり、峠あり、夜間走行あり…となんとも盛りだくさんでしたが、楽しんで走れた2日間でした。
そして、手応えを感じた2日間でした。ロードバイクでの旅、楽しい。
旅の間、Twitterはてなハイクを介して、情報をくれた皆さんありがとうございました!


しかし海沿いを走るの気持ちいい。今度は東京湾の千葉側も走ってみたいな…。

*1:あとあと調べたらこの道は、鎌倉七口の1つ「朝比奈切通し」から延びる道、つまり「いざ鎌倉」のための道のようです。入り口に八幡宮があったり、あんな山の中の古道なのにあり得ないほど平坦なのも、うなずけます。

*2:神奈川県道204号金沢鎌倉線。朝比奈切通しに代わる、新しい道。鎌倉から横浜に抜けるかなりのショートカットになりますが、相当な急坂です。

*3:川崎・横浜丘陵。実は多摩丘陵の一部が削り残されたもの。結局、1日目も2日目も多摩丘陵にやられた形に。

*4:綱島街道について、あとあと調べたところ、やっぱり鎌倉街道が原型っぽいようです。

*5:「すいどうみち」。横浜市主要地方道85号鶴見駅三ツ沢線。埋立地の横浜は昔から水に苦労していたようで、水を引くための水道道路が複数残っているようです。だからといってアップダウンがないわけでは…なかった。

*6:この場所は東京オリンピック前にランドマークとしてつくられた「響橋」。鶴見配水池の貯水塔脇を通ったり…と知らないうちに横浜の名所旧跡巡りになっていて、なんだかんだおいしい結果に。