借りぐらしのアリエッティ見てきました。
小さいころ、小人になってあちこちを冒険するなんて夢を抱く人は少なくないかと思います。何を隠そう自分もその一人でした。机の上で、庭の畑で、暗い倉庫の中で、想像を広げていました。まさに『アリエッティ』はそんな夢を実現してくれました。屋根裏や床下を走り回ったり、草葉の陰に隠れてみたり、ツタを登って屋根を渡ったり、遠くの森まで遠征したり、川を下ったり…。もう、これでもかというくらい心躍る冒険がてんこ盛りです。
音も楽しい!小さいころ、夜中の台所がとても怖かった。暗がりの中でうなりを上げる冷蔵庫や、蛇口から水滴が落ちる音、やたらと音が響く柱時計。何かが潜んでいる気配。ああ、そうそう!ああいう物が怖かった!という音がいっぱい。小人も子どもも小さいからいろんな音が聞こえてくるんでしょうね。そういった忘れていたものを思い出しました。
一方でこの小人たちは滅亡の危機に瀕しています。元は複数の家族が暮らしていた家も、今やアリエッティたち3人だけ。そして彼ら自身も人間に見つかれば家を追われる身です。強いわけでも魔法が使えるわけでもなく、それでも知恵と勇気で日々を暮らし困難を乗り越えていく様はとても素敵です。とりわけ翔とアリエッティが共闘する場面はニヤニヤが止まりませんでした。ああいうの大好きです。
物語の根底に悲しい雰囲気が流れていて、ああそこで終わっちゃうの…という感じでしたが、ポニョよりも好きかな、という感じです。原作はどうも5巻シリーズでさらに先まで話が続いているようですね。一度読んでみたいところです。
ちなみに自分はこの手のお話が結構好きらしく、思い返すとなかなかいろんな本を読んでいます。
ガンバの冒険はさすがに有名なので知っている人が多いみたいですが、3巻までというとぐっと少なくなりますね。2、3巻もすごく面白いですから!3巻かなり長いけど!
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