つまり『崖の上のポニョ』は『ゲド戦記』だったんだよ!
ポニョ、見てきたよ!いやあ、生き生きと動いていてすっごく楽しいアニメでした!まあ実験劇場の作品が根底にあるというだけあって、相当尖ってるから好き嫌いが分かれるのはわかる。俺は好きです!*1
※注:以下は俺の妄想であり、ポニョそのものとは関係がないのです。たぶん。でもネタバレなので注意!
まあ、ほぼ最後まで純粋に子どもの心になって楽しんでいたんだけどね。クライマックスもクライマックス、一番最後でポニョのお母さんが言うセリフで、バチンと目が覚めたのですよ。
「世界のほころびは閉じられました!」
ちょ!!おま!!!ポップコーン噴いたわ!!!!!!
「世界のほころび」。この単語は、“あの作品”の原作ファンなら間違いなくピンと来るキーワード。
つまり『崖の上のポニョ』は宮崎駿版『ゲド戦記 3 さいはての島へ』だったんだよ!
はしょりまくってあらすじを語るなら、『ゲド戦記 3 さいはての島へ』は
- ゲドがアレンと共に「世界のほころび」を閉じるためにさいはての島まで冒険して、世界に安定を取り戻す。
というお話。
つまりこれはポニョと宗介がはてみ丸に乗って、さいはての島まで冒険するお話なんだよ!*2
生と死を分かつ扉が開かれて、世界のほころびから魔法の力が流れ出して世界が大変なことに!そこでポニョと宗介が二人で冒険の旅に出る。いかだ族との出会い、そして影を操っていた張本人で死の恐怖から生を拒絶したフジモトとの対決、最後に伝説の竜カレシンもといグランマンマーレに認められ、人と竜それぞれがあるべき場所へ!*3かくして大いなる均衡は保たれアースシーに平和が訪れたのである!
おしまい!
…という感じじゃないかしら。*4それを別の物語として破綻しないように丁寧に織り込んで、さらに上手いこと宮崎駿アレンジを色々加えて自分のメッセージを載っけてる辺り、やっぱりこの人は天才なんだろうなあ。
ここまで書いておいてなんだけど、裏読みだとか邪推だとかせずに、子どもの心で純粋に楽しむのが一番良い作品だと思う。