投げっぱなし日記

イラストとか、自転車とか、まったりゆるゆる。

ブログでイラストサイトをやるときの注意点とか考えてみた

漫画、イラストサイトにブログが向いている理由(フラン☆Skin はてな支店)
というエントリーを発見。


自分も最近まではブログでイラストサイトなんて…と思ってたんですが、次の2サイトを見て考えが一変。

この2つ+エントリー内で紹介されている2つのブログサイトは、いずれも見やすいのですが、お互いに「ある共通点」があります。


と言うわけでこのエントリー読んでて、向いてるか否かの議論より『ブログでイラストサイトを作るにあたって注意すべき部分』、についてまとめた方が建設的じゃないかなあ?という感じを受けたので、注意点を洗い出してみます。
まずはブログ化の利点と欠点から。

ブログ化の利点

件のエントリーでは次の8点が利点として挙げられています。

1:ページを開いたら最新の更新がすぐ視界に入る。
2:更新そのものが漫画ページになっている
3:ページ下部にスクロールしなくても、フレームやツールバーから過去漫画倉庫に行ける。
4:更新が楽
5:日記と漫画の更新を同じ場所でできる
6:パーマリンクが用意されているので漫画ページに直リンするのに躊躇いがなくなる。
7:RSSが配信されるこで更新情報を容易に把握できる。
8:プロが作ったサイトデザインだから見易い。

このうちブログ固有のメリットは、4と6と7です*2。あと、個人的にはこれに加えて「開設が楽」も、利点にしたいところ。誰でもワンクリックで作れる手軽さはブログのいいところ。
あとはデザインの仕方次第でなんとでもなるわけで、ぶっちゃけわりとどうでもいい。実際、こういう作りの旧来型サイトは結構あります。


という訳で、利点をまとめ直してみます。

  1. 開設・更新が楽
  2. パーマネントリンクがある*3ため個別ページへのリンクが容易
  3. RSSの配信により更新確認が容易

ブログ化の欠点

さて、これに対してコメント欄では次のような反論が出ています。

  1. ブログは一覧性に欠ける(サムネイルで画像を一覧できない、画像がまとめられたページがない)
  2. 階層(ディレクトリ)構造を意識してないと分かりづらい
  3. カラムなどに不要な情報が多すぎる・重い


一覧性が悪い、辺りは誰もが思う点じゃないですかね?とにかく目的の絵が探しにくい。文章と違って検索もしにくいし。
さて、これと照らし合わせて、以下のナイスなブログサイトを眺めると、だんだんと注意点が見えてくる〜。

ブログでイラストサイトやるときの注意点

という訳で、今後ますます増えていくだろうイラストブログサイトを構築するに当たっての注意点はたぶんこんな感じ。

まとめページを作る〜一覧性の確保

これら4つのブログサイトに共通するのは「一覧性を確保したページを用意している」という点です。つまりGallaryページだったり、それまでの絵のサムネイルが一覧できるページを必ず用意している。
重要な情報が見渡せる「まとめ」は閲覧者がもっとも必要としている物です。文章型のブログの場合は「最新タイトル」や「人気のエントリー」なんて機能があって割と自動的にカラムにまとまるようになっています。イラストの場合は、絵をカテゴリ(あるいはジャンル)ごとに分けて一覧できるページをしっかり確保しないといけない。


ちなみに一覧ページを作るということは、「トップ>一覧>コンテンツ」という流れが出来るので、イコール、階層構造のサイト構築にもなるのでした。おお、一石二鳥だ!


これ、自動でやれるようになったら便利なんだろうなあ。*4まあ、自動化されるまでは手動で工夫してやるっきゃない。それでも更新範囲はHTML構築よりも幾分かは小さいからまだ楽ちん、かな?

機能を全部使う必要はない

ブログだと、こうで、なければならないって固定観念に縛られすぎてる気がする。
コメント欄を開放して、トラックバックをつけて、デザインは縦2カラムか3カラムで、サブカラムにはプロフィールと最近の記事と最近のコメントと…みたいなのがないといけない!って固定観念、ありませんかね?


ぶっちゃけ、ブログって「ブログの利点」に書いた、「楽・パーマネントリンク・RSS」部分だけを利用する、っていう物凄くおおざっぱな考えでもいいはず。何を取って何を外すか、もちっと考えた方がいいかもしれんね。*5そういうのを煮詰める過程で、HTML構築で作るのとブログシステム利用とどっちが自分に向いてるかも見えてくるだろうし。

てな所で、まとめ

一覧ページ、まとめページを作れば、ブログであることのデメリットのかなりの部分を解決できそう。というわけで、まとめ作りを頑張るべし。あと、一覧まとめの自動化が今、求められている!たぶん!


この手の機能が付いた無料ブログサービスが出てくるといいんだけどなあ。お絵かきブログ!みたいな。HTML構築より気楽に出来て、それなりに見やすいという。
今はpixivがそれなりに流行ってるけど、たぶん1〜2年もしたらmixiみたくpixiv疲れとか言い出す人も出るんじゃないかなあ…?そこで、ディレクトリ構造型ブログですよ!という気がするのは俺だけ?これ、イラストサイト以外にもいろんな分野に応用できますぜ?文章でコラムを書き連ねるタイプのブログでも便利だし、万能性は高い。しかも少なくとも無料ブログサービスでは誰もやろうとしていないスキマ産業。ねぇ、はてなさん、これ、やりません?*6
ほら、折角おえかき機能も付いたことだし。

追記(4月10日)

手書きブログが比較的このコンセプトに近い事をやってるのかも。
まあ恐ろしく必要部分以外を割り切った仕様だけど。

追記2(4月13日)

あとは、主軸をブログでの更新に置いて、pixivをいわゆる「ギャラリー」ページ代わりにする、という他のサービスとの連携も面白いかもしれないですね。pixivは一人の絵をまとめて閲覧する、ということに長けていますから。
ブログ(最新情報をRSSでチェック)→pixiv(絵のまとめ)→ニコニコ動画(制作過程)なんて三段連携も楽しいかもしれない。見る方はあちこち飛ばされて大変なのがデメリットですが。

*1:スマブラ拳はゲームの公式サイトなんですが、ちょいと見方を捻ればこれがイラストブログサイト構築のヒントに見えるはず〜。たぶん。例えば「キャラクター」カテゴリのページ構造はイラストサイトのGallaryページと同じ構造に見えません?

*2:5は「4:更新が楽」と同じと見なしていいでしょう。

*3:URLが永続的に変わらないので、エントリーごと削除しない限りリンク切れにならない。

*4:例えばタグ付けで「イラスト」「ジャンル」みたく2つほどタグつけると、自動で仕分けてGallaryページ作っちゃうとか。スマブラ拳の一覧ページみたいな仕分け方だったら、結構自動化できそうじゃない?というか、スマブラ拳は見やすさとか一覧性とか、ほぼあらゆる面において限りなく正解のような気がする。いや、イラストサイトとしてじゃなく、たぶんblog2.0(こういう表現すると凄く胡散臭いけどw)だよ、これ。つまりはディレクトリ構造で見れるブログ。

*5:例えば毎回Web拍手にレスするような人ならコメント欄は開放する方がスマートにブログを使えるだろうけど、そうでない人はコメント欄は閉じておいてもいいわけだし。ページごとの*月*日更新という日付を無くすとかもありかもしれん。

*6:はてなFotlifeはまとめという点では結構良い線行ってると思う。ただ導線を考えたとき初心者には自分がどこにいるか分かりづらいのと、Fotolife部分に直接作者側の一言コメント(要望中)、あるいは閲覧者側による一言レスが書けないという事(これは2005年時点では「はてなアイデア」で要望があったものの見送られた模様)、あとは単純に限界容量が小さい(4月13日現在検討中)、というのがネックですね。