投げっぱなし日記

イラストとか、自転車とか、まったりゆるゆる。

角川がYouTubeでユーザーの作った動画を認める方向へ

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0801/25/news044.html
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/20748.html


いや、嬉しいことですな。


まあ、ひとまず動画共有サイト側が勝ったという形なんだろうなあ、これ。なにせ生き残りへの道が一段と広くなったわけだから。
以前、YouTubeは2006年になってから企業が騒ぎ始めたが、2005年のうちならまだ潰せたけど今となっちゃもう無理だな、みたいな文を2006年8月に書いていたんだけど、「どーだ!先見の明があったろ〜」と自慢したいところですが、Stage6すげーとか書いてるのであんまり威張れないですな。
まあともかく、今となっちゃ動画共有サイトは完全にインフラになってしまった。もう潰すこともどこかへ追いやることもできない。というか、最初はずーっと著作権違反だから削除削除と目の敵にしていたけど、ようやくここに来て「あれ?これって市場になりうるんじゃね?」ということに気がついたというか。
気づくの遅すぎるわ!と言いたいところですが。うん、でも楽しい方向に事が進んでいるようで安心です。


まあ、今回の件で注目すべきは、著作権は金儲けの手段としてしか使われてなかった、つまり「企業が利用する」という面でしか使われてこなかったのが、珍しく著作権を「一般人が利用する」面で動いてるなあと言うことかなあと。あるいは「文化の発展のため」の著作権の話になってるというか。いや、角川に「CGMで一儲け♪」という下心があるのは当然ですが、それでも権利の一部を開放しようぜという方向に動いているのが新しいなあと。


まあ、しかしこういう動きがあると「そうかニコニコ動画はビジネスになるのか」ととりあえず流れに乗っとけ的なエラい人がわっせわっせと参入して玉砕していきそうで気になります。CGMって企業による厳密なコントロール不能だから盛り上がるのであって、下心とかがかいま見えると一気にさめる物なんだけど*1、そこら辺を分からない人が多分いっぱい出てくるんだろうなあ、と。
そうでなけりゃ、Web2.0とかセカンドライフなんて流行らないわな。*2


てか、こういう動きを見ていると、著作権非親告罪化が余計に時代錯誤な動きに見えて仕方なかったりする*3今日この頃です。

*1:あまりにもガツガツされたら嫌がられるってのは、人間の心理を考えりゃ当然だと思うのですが…。まあ、かといって過敏なまでに金儲けを毛嫌いするのもどうかと思いますが。

*2:セカンドライフはメディアと現実の落差がものすごかった。あれだけメディアが全力でプッシュしているにもかかわらず、当のユーザーやらゲーマーは最初っから「ありゃあ流行らないわ…」と冷めてた感じがします。CGMWeb2.0と同じく、現象を説明するための用語であるうちは良いのでしょうが、多分今年中にはメディアが一斉に「2008年のキーワード!」みたいな取り上げ方をしてなんだか胡散臭い単語になってしまいそうな予感がします。

*3:いや、これはこれで海賊版対策とかには必要なことではあるのですが、それにしてはやけに適用範囲が広すぎるのが気になる。